和装前撮りの髪型の選び方|衣装・長さ別の正解と準備のコツ

和装前撮りの髪型は、「衣装→髪の長さ→顔型・前髪→撮影場所」の順に決めると迷いにくくなります。そのうえで参考写真を2〜3枚と、髪飾りの方針を持って打ち合わせに臨むと、仕上がりのずれが起きにくいです。
和装の髪型は、日本髪・新日本髪・洋髪のアップやダウンなど種類が豊富です。写真を眺めているだけでは決めきれない方も多いと思います。「ボブでも和装に合うのかな」「かつらにするか地毛で結うか迷う」と悩むのは、自然なことです。
私たち和装フォトウェディングnavi編集部は、和装前撮りのスタジオを公式サイトで確かめて比べています。料金やプランの中身を見ていく中で、髪型は衣装や撮影の段取りと深く関わると感じてきました。
この記事では、髪型を決める順番と4つの基準、日本髪から洋髪までの種類の違いを紹介します。さらに白無垢・色打掛・引振袖に似合う形や、髪の長さ・顔型別の選び方も取り上げます。
費用と髪飾りの選び方、前日から当日までの準備と注意点もまとめました。読み終えるころには、スタジオに何をどう伝えればよいかがはっきりするはずです。
和装前撮りの髪型は何で決める?選ぶ順番と4つの基準

和装前撮りの髪型は、「衣装」「髪の長さと髪質」「顔型と前髪」「撮影場所」の4つの基準で、この順番に決めるのが近道です。先に髪型の写真を眺め始めると、候補が増えるばかりで決めきれなくなりがちです。
基準を順に当てはめていくと、自分に合う形が自然としぼられます。ここでは、それぞれの基準で何を見ればよいかを順番にお伝えします。
最初に決めるのは衣装(髪型は衣装のあと)
髪型を考える前に、まず着る衣装を決めておくことが大切です。和装の写真では、衣装と髪型がひとつの姿として写ります。衣装の華やかさによって、合う髪のボリュームが変わるためです。
たとえば、柄の少ないシンプルな白無垢には、整ったまとめ髪がよく合います。衣装が控えめな分、髪型のきちんとした形が引き立つからです。一方で、柄の大きい色打掛には、少し柔らかい質感の髪で釣り合いを取る考え方が一般的です。
衣装が決まらないうちに髪型だけ決めてしまうと、あとで衣装と合わずに考え直すことになりかねません。白無垢と色打掛で迷っている方は、先に白無垢と色打掛の選び方と費用の違いを確かめておきましょう。衣装が決まれば、髪型の検討もスムーズに進みます。
2着以上を着る予定なら、メインにしたい衣装を1着決めておくのがおすすめです。どの衣装を基準にするかが決まると、髪型の方向性も定まりやすくなります。
髪の長さと毛量・髪質で「できる形」が決まる
衣装の次に見るのは自分の髪です。髪の長さ・毛量・髪質によって、無理なく作れる形はある程度決まります。同じ髪型の写真を見せても、髪の状態が違えば仕上がりも変わります。
髪が多く太い人は、大きめのまとめ髪や編み込みが向いています。髪にハリがあるので形が保ちやすく、撮影の途中でも崩れにくいためです。反対に、髪が細く柔らかい人は、空気を含ませたふんわりしたまとめ髪がなじみます。
気をつけたいのは、髪質に逆らう形を選んだ場合です。たとえば柔らかい髪で固い形を作ると、撮影の途中で崩れやすくなります。前撮りは何時間か続くこともあるため、最後まできれいに保てるかという目線で選ぶと安心です。
- 多い・太い髪:大きめのまとめ髪、編み込み
- 細い・柔らかい髪:空気を含ませた柔らかいまとめ髪
- どちらの場合も:髪質に逆らう形は崩れやすい
顔型と前髪で印象を整える
作れる形がしぼれたら、顔型と前髪の有無で、全体の印象を細かく整えていきます。同じまとめ髪でも、高さを出す位置や前髪の作り方で、顔の見え方は大きく変わります。
この段階では、髪型の大きな種類を変えるのではなく、ボリュームの置き方や顔まわりの出し方を調整するイメージです。たとえば「おでこを出してすっきり見せたい」「前髪を残して柔らかくしたい」といった希望を、ここで整理しておきます。
自分の顔型が分からない場合は、正面から撮った写真を見ながら考えると分かりやすくなります。顔型ごとの具体的な合わせ方や前髪の選び方は、後の章でくわしくお伝えします。まずは「どんな印象に写りたいか」を言葉にしておくと、打ち合わせでも伝えやすくなります。
- きりっと凛とした雰囲気に写りたい
- 柔らかく、かわいらしい雰囲気にしたい
- 大人っぽく落ち着いた印象にしたい
撮影場所(スタジオか屋外か)で質感を選ぶ
最後に考えるのが撮影場所です。スタジオか屋外かによって、きれいに写る髪の質感が変わります。形は同じでも、表面の整え方を変えるだけで写真の印象が違ってきます。
スタジオは照明が強いため、髪の表面を整えたツヤのある仕上がりがきれいに写ります。うねりや細かな浮き毛も光で目立ちやすいので、面をなめらかにしておくと上品な印象になります。
一方、屋外には風と自然光があります。きっちり固めすぎるより、少し動きのある質感のほうが景色になじみやすい傾向です。ただし風で乱れることもあるため、後れ毛を出すなら量を控えめにするなど、崩れにくさとの兼ね合いも考えておきましょう。
スタジオと屋外の両方で撮るプランもあります。その場合は、どちらで撮るカットを多くしたいかを基準に質感を決めると、仕上がりの満足度が上がります。
決める順番のまとめ
ここまでの4つの基準は、「衣装→髪の長さと髪質→顔型と前髪→撮影場所」の順に当てはめると迷いにくくなります。大きな条件から小さな調整へ進む流れなので、途中で考え直す手間が減ります。
明日からできることとして、まずは着たい衣装と自分の髪の状態をメモしてみてください。この2つが書き出せれば、候補はかなり少なくなります。そのうえで、次の章で紹介する髪型の種類から、条件に合うものを選んでいきましょう。
和装前撮りの髪型の種類は?日本髪・新日本髪・洋髪の違い

和装前撮りの髪型は、大きく分けて日本髪・新日本髪・洋髪アップ・洋髪ダウンの4種類です。格式を重んじるなら日本髪、自然さを求めるなら新日本髪、今らしさを出すなら洋髪と考えると整理しやすくなります。
ここでは、それぞれの形の特徴と、綿帽子や角隠しをかぶるときの考え方を順に紹介します。最後に表で比べるので、迷ったときの見直しにも使ってください。
日本髪(文金高島田)はかつらで結う最も格式の高い形
文金高島田(ぶんきんたかしまだ)は、花嫁の日本髪を代表する髪型です。前髪を高く上げ、横と後ろに張りを出した、昔ながらの花嫁姿を表す形です。
形の特徴は3つの部分に分けると分かりやすくなります。前髪を高く持ち上げ、横の部分である鬢(びん)を左右に張ります。そして、後ろの部分である髱(たぼ)を後ろへ出します。この形を地毛だけで作るのは難しいため、かつらを使うのが一般的です。
かつらなら、髪の長さや量に関係なく、整った日本髪の形になれます。ショートヘアの人でも本格的な花嫁姿を残せるのは、かつらならではの良さです。一方で、頭にかぶる重さや締めつけを感じる人もいます。撮影時間が長くなる日は、休憩をはさめるかも確かめておくと安心です。
かつらは、頭の形や大きさに合うものを選ぶことで、見た目も着け心地も良くなります。合わせる髪飾りは、べっ甲のかんざしや櫛など、昔ながらの飾りが定番です。伝統的な一式でそろえると、写真全体に重みと品が出ます。
新日本髪は地毛で日本髪の丸いシルエットを作る形
新日本髪は、日本髪のシルエットを地毛で再現する、現代的な結い方です。かつらを使わないので、顔まわりや生え際が自然に見えるのが大きな魅力です。
前髪や横の部分をふんわりと丸く膨らませ、後ろもまとめて、日本髪に近い輪郭を作ります。かつらほど形がかっちりしないため、柔らかい雰囲気に仕上がります。かつらの重さが気になる人にも選ばれやすい形です。
また、かんざしやつまみ細工(布を小さく折って花の形にした飾り)、金箔などの髪飾りを合わせやすいのも特徴です。和の飾りを足すと、日本髪らしい華やかさがぐっと増します。ただし、地毛で形を作るため、ある程度の長さと量が必要になります。自分の髪で作れるかは、打ち合わせでヘアメイクに相談してみてください。
洋髪アップ(シニヨン・編み込み・夜会巻き風など)
洋髪アップは、髪を後ろでまとめ上げる洋風の髪型を和装に合わせる形です。和装の洋髪では、低い位置でまとめるシニヨン(お団子)が定番になっています。
低めのシニヨンは首元がすっきり見え、着物の襟足ともよくなじみます。ほかにも、次のような形がよく選ばれています。
- 低めシニヨン:落ち着いた上品な印象で、どの衣装にも合わせやすい
- 編み込み:立体感が出て、後ろ姿のカットが華やかになる
- ギブソンタック:毛先を内側に巻き込んで留める、すっきりした形
- 夜会巻き風:髪を縦にねじり上げる、大人っぽく凛とした形
洋髪アップは、髪飾りの選び方で和にも洋にも寄せられます。和の雰囲気を残しつつ、自分らしさも出したい人に向いている種類です。
洋髪ダウン・ハーフアップは撮影だからこそ選べる
髪を下ろすダウンスタイルや、上半分だけまとめるハーフアップも、和装前撮りでは選べます。正式な挙式ではアップが主流ですが、前撮りやフォトウェディングは髪型の自由度が高いからです。
ダウンスタイルは、ゆるく巻いた髪を肩に流すことで、柔らかく今らしい雰囲気になります。ハーフアップは、顔まわりをすっきりさせつつ、下ろした髪で女性らしさを出せる形です。どちらも、普段の自分に近い姿を残したい人に人気があります。
一方で、髪が襟にかかると着物の襟元が隠れやすくなります。白無垢のように格式を感じさせたい衣装では、アップのほうがまとまる場合もあります。和装と洋装の両方を撮る日なら、髪型を変えやすいかも考えておきたいところです。和装と洋装の前撮りを両方撮るときの費用と決め方も参考にしてください。
綿帽子・角隠しをかぶる場合の髪型
白無垢では、綿帽子(わたぼうし)や角隠し(つのかくし)をかぶる場合があります。かぶり物によって髪型の見え方が大きく変わるので、先に決めておくと髪型も選びやすくなります。
綿帽子は、頭全体を白い布で覆う、白無垢だけに合わせるかぶり物です。髪型はほとんど見えないため、かぶる場面では髪型にこだわる必要はあまりありません。角隠しは、頭の上部に帯状の布をのせるかぶり物で、日本髪に合わせるのが基本です。最近は洋髪に合わせる例もあります。
前撮りでは、かぶり物をつけたカットと外したカットの両方を撮ることが多くあります。その場合、外したときに見える髪型も大切になります。かぶり物を使うかどうかと、外したあとの髪型を、セットで考えておくと安心です。
4つの種類の比べ方(表)
4つの種類は、特徴・合う衣装・格式の高さで比べると違いがはっきりします。どれが正解というより、残したい雰囲気に合う形を選ぶのが大切です。
| 種類 | 特徴 | 合う衣装 | 格式の高さ |
|---|---|---|---|
| 日本髪(文金高島田) | かつらで結う伝統的な形。髪の長さを問わない | 白無垢・色打掛・引振袖 | 最も高い |
| 新日本髪 | 地毛で日本髪の丸い輪郭を作る。自然な仕上がり | 白無垢・色打掛・引振袖 | 高い |
| 洋髪アップ | 低めシニヨンが定番。髪飾りで和にも洋にも寄せられる | 白無垢・色打掛・引振袖 | ふつう |
| 洋髪ダウン・ハーフアップ | 柔らかく今らしい印象。前撮りならではの選択肢 | 色打掛・引振袖 | 控えめ |
格式を大切にしたい人や、家族に伝統的な姿を見せたい人は、日本髪か新日本髪が向いています。今の自分らしさを残したい人は、洋髪から選ぶと満足しやすいでしょう。迷ったときは、衣装の雰囲気と、写真を見せたい相手を思い浮かべて選んでみてください。
白無垢・色打掛・引振袖に似合う和装の髪型は?

衣装に似合う和装の髪型は、衣装の華やかさと反対の方向で髪を整えると決まりやすいというのが基本です。シンプルな衣装には髪で彩りを足し、華やかな衣装には髪を控えめにして全体の釣り合いを取ります。
ここでは白無垢・色打掛・引振袖の3着それぞれについて、合わせやすい髪型と髪飾りの考え方を紹介します。衣装をまだ迷っている方は、白無垢と色打掛の選び方と費用をまとめた記事も参考にしてください。衣装と髪型を一緒に考えやすくなります。
白無垢に似合う髪型は?
白無垢には、日本髪・新日本髪・低めのシニヨンのような、きちんと整った形がよく合います。白無垢は柄も色も控えめな衣装なので、髪型できりっとした清らかさを出すと、写真全体が引き締まります。白い衣装は光をよく返すので、髪の面にツヤがあると黒髪との対比もきれいに出ます。
ただし、衣装が白一色のぶん、そのままでは少し寂しく見えることもあります。そこで髪型や髪飾りで、差し色やアクセントを足すとまとまりが出ます。合わせやすいのは、金・赤・白の髪飾りです。
たとえば低めのシニヨンに赤い小花を一つ添えるだけでも、顔まわりがぱっと明るくなります。格式を大切にしたい方は日本髪や新日本髪、やわらかい雰囲気にしたい方は低めのシニヨン、という選び方がしやすいです。
綿帽子や角隠しをかぶるカットを撮る場合は、かぶり物を外したときの姿も考えておきましょう。外したあとに髪飾りを足せるよう、留める位置をあらかじめヘアメイクと決めておくと、撮影の流れがスムーズです。
色打掛に似合う髪型は?
色打掛では、柄の強さに合わせて髪を「引き算」する考え方が役に立ちます。色打掛は衣装そのものが華やかなので、髪まで盛りすぎると、どこを見ればよいか分からない写真になりがちです。
そのため髪はすっきりとまとめ、衣装の柄を主役にすると釣り合いが取れます。髪飾りも色の重ね方に気をつけたいところです。赤系の色打掛に赤い花を重ねると、色がぶつかって見えることがあります。
その場合は、金やべっ甲(亀の甲羅に似せた茶色の素材)の髪飾りで色をそろえると落ち着きます。反対に、緑や紺など深い色の色打掛なら、白やピンクの花で明るさを足すと顔まわりが華やぎます。
柄が大きく色数の多い色打掛ほど、髪飾りは小ぶりなものを一つか二つにとどめるとすっきり見えます。反対に、無地に近い落ち着いた色打掛なら、髪飾りを少し大きめにしても衣装に負けません。衣装の柄の量を見て、髪のにぎやかさを調整するイメージです。
引振袖に似合う髪型は?
引振袖には、縦のラインを意識したすっきりした髪型がよく合います。引振袖(裾を引きずるように着る長い振袖)は、打掛を重ねないぶん体のラインが細く見える衣装です。
そこで、上下に流れるまとめ髪を合わせると、すらりとした印象になります。代表的なのはフレンチツイスト(後ろの髪を縦にねじり上げて留める形)です。黒の引振袖なら、金と赤の髪飾りで華やかさを足しやすいです。
黒地に金と赤は、昔から花嫁らしいとされる色の組み合わせです。モダンな雰囲気にしたい方は、髪飾りを一つに絞って大きめのものを片側に寄せると、写真にメリハリが出ます。
引振袖は帯や裾の広がりまで見せる全身のカットが多くなります。頭だけが大きく見えないよう、髪のボリュームは控えめにして、首から背中にかけての線をきれいに見せると全体の形が整います。
2着以上着るときは髪型を変える?
2着以上を着る撮影では、途中で髪型を変えられるかどうかを、予約前にプランで確かめておくことが大切です。髪型チェンジができるか、追加料金がかかるかは、プランによって違います。
髪型を変えない場合は、どちらの衣装にもなじむ低めのシニヨンなどを選び、髪飾りだけを付け替えると雰囲気を変えられます。白無垢では白や金、色打掛では衣装の色に合う花、という具合です。
一方、髪型を変えられるなら、白無垢はきちんとしたまとめ髪、色打掛はやわらかい質感の髪、と分けるのも一つの方法です。撮りたい雰囲気が2着で大きく違うときほど、髪型チェンジの価値は高くなります。
衣装の色と髪色・髪飾りの色はどう合わせる?
髪色と髪飾りは、衣装の色を基準にして明るさをそろえると自然にまとまります。前撮りの前にカラーを考えている方は、着る衣装の色も頭に入れておくと安心です。
一般的な目安として、次のような考え方があります。迷ったときの参考にしてください。
- 白無垢:髪色は黒〜落ち着いた茶。髪飾りは金・赤・白で差し色を足す
- 赤系の色打掛:髪色は黒か暗めの茶。髪飾りは金やべっ甲で色をそろえる
- 緑・紺系の色打掛:白やピンクの花で顔まわりに明るさを足す
- 黒系の色打掛:明るめの髪色も映えやすい
- 黒の引振袖:金と赤の髪飾りで華やかさを足す
どれが正解というより、衣装・髪色・髪飾りの3つを並べて見たときに、ぶつかる色がないかを確かめるのがコツです。試着のときに衣装の写真をスマホで撮っておき、髪飾りを選ぶときに見比べると決めやすくなります。
髪の長さ・前髪・顔型で和装前撮りの髪型はどう選ぶ?

和装前撮りの髪型は、髪の長さで「作れる形」を決め、前髪と顔型で「似合う形」に整えるのが選び方の基本です。ショートでもロングでも、和装に合う髪型はきちんとあります。
ここでは長さ・前髪・顔型の3つの面から、どこにボリュームを置けばよいかを見ていきます。自分の条件に当てはまる所から読んでみてください。
ショートヘアは和装に合わない?襟足と髪飾りで華やかにできる
ショートヘアでも、和装前撮りの髪型は十分に作れます。ショートは襟足をすっきり見せ、髪飾りで華やかさを足すのが基本の考え方です。首元がきれいに出るので、和装の襟元とよくなじみます。
短い髪は、細めのコテ(髪を巻く道具)で動きを出すのがよく使われる方法です。太さは19〜26mm程度が目安とされます。毛先に小さなカールを付けるだけでも、立体感が出て写真で平らに見えにくくなります。
まとめきれない襟足の短い毛は、ピンで留めて大きめの髪飾りで隠す方法があります。つけ毛(ヘアピース)を使えば、まとめ髪のような形にもできます。伸ばすか迷っている人は、まずスタジオに今の長さでできる形を聞いてみると安心です。
- 細めのコテで毛先に動きを付ける
- 届かない襟足はピンで留めて髪飾りで隠す
- つけ毛でまとめ髪風の形にする
- 首元を出して襟元をすっきり見せる
ボブ・ミディアムはどんな髪型が作りやすい?
ボブやミディアムは、和装前撮りでとても扱いやすい長さです。アップにもダウンにもでき、低めのシニヨンやハーフアップが作りやすい長さです。選べる形が多いので、衣装や雰囲気に合わせて決めやすくなります。
肩につくくらいの長さなら、えり足近くで低めにまとめるシニヨン(後ろでまとめるお団子)が作れます。落ち着いた雰囲気にしたい人に向く形です。まとめきれない毛は、ピンや髪飾りで目立たないように整えます。
ハーフアップは、上半分だけをまとめて残りを下ろす形です。柔らかく親しみのある印象になります。前撮りは挙式より自由に選べるので、ボブのよさを生かした形を試してみるのもよいでしょう。
ミディアムは、髪型チェンジもしやすい長さです。1着目はアップ、2着目はハーフアップのように、雰囲気を変えて撮る選び方もできます。ボブの人は、毛先を軽く巻いて丸みを出すと、和装でも物足りなく見えにくくなります。
ロングヘアならどこまで選べる?
ロングヘアは、和装前撮りの髪型の選択肢がいちばん広い長さです。毛量を生かしたまとめ髪や編み込み、高めのお団子まで、幅広く選べます。新日本髪のように地毛で形を作る結い方にも向いています。
髪が長いと、まとめたときに大きさや高さを出しやすくなります。編み込みを重ねたデザインや、後ろ姿に動きのあるまとめ髪も作れます。高めのお団子にすれば、首元がすっきりして若々しい印象になります。
一方で、選べる形が多いぶん迷いやすいのもロングの特徴です。「上品に」「かわいらしく」など、なりたい雰囲気を先に決めておくと絞り込みやすくなります。まとめた髪は重さが出るので、崩れにくさもスタジオと相談しておくと安心です。
- 上品に見せたい:低めのまとめ髪
- かわいらしくしたい:高めのお団子
- 後ろ姿を華やかにしたい:編み込みを重ねたまとめ髪
前髪なしと前髪ありではどう違う?
前髪をどうするかで、和装の写真の印象は大きく変わります。前髪なしは顔まわりがすっきりし、首元や襟足がきれいに見える王道の形です。前髪ありは、柔らかく親しみのある印象に仕上がります。
前髪なしには、オールバックやセンター分けがあります。おでこを出すことで顔が明るく見え、和装らしい凛とした雰囲気になります。和装の格式を大事にしたい人や、すっきり見せたい人に向いています。
前髪ありなら、シースルー前髪(すき間のある薄い前髪)や流し前髪が和装になじみやすい形です。ただし撮影中に動いたり汗をかいたりすると、前髪は落ちやすくなります。スプレーやピンでしっかり固定してもらうことが大切です。
迷うときは、今の前髪を伸ばすか切るかを早めに決めておくと準備が楽になります。前髪の長さが中途半端だと、どちらの形も作りにくくなることがあるためです。
| 前髪 | 印象 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 前髪なし(オールバック・センター分け) | すっきり・凛とした印象 | 首元や襟足をきれいに見せたい人 |
| 前髪あり(シースルー・流し前髪) | 柔らかく親しみのある印象 | やさしい雰囲気にしたい人 |
丸顔・面長・ベース型・逆三角形はどこにボリュームを置く?
顔型に合わせるときは、ボリュームを置く場所を変えるのがコツです。顔の形で気になる部分を、髪の高さや丸みで整えると全体の釣り合いがよくなります。形そのものより、どこをふくらませるかを意識すると分かりやすくなります。
丸顔の人は、トップ(頭の上)に高さを出すと縦の長さが出てすっきり見えます。面長の人は、サイドにボリュームを持たせます。トップは高くしすぎないようにすると、顔の長さが目立ちにくくなります。
ベース型(えらが張って見える顔型)の人は、顔まわりに後れ毛やカールを添えると輪郭が柔らかく見えます。逆三角形の人は、あご周りにボリュームを置くか、トップを抑えると釣り合いがとれます。
- 丸顔:トップに高さを出す
- 面長:サイドにボリューム、トップは高くしすぎない
- ベース型:顔まわりに後れ毛やカールを添える
- 逆三角形:あご周りにボリュームか、トップを抑える
自分の顔型が分からないときは、ヘアメイクの担当者に見てもらうのがいちばん確かです。打ち合わせで「顔まわりをすっきり見せたい」など気になる点を伝えると、ボリュームの位置を調整してもらえます。
和装前撮りの髪型にかかる費用と髪飾りの選び方は?

和装前撮りの髪型の費用は、ヘアセットがプランに含まれるかどうかと、かつら・髪型チェンジ・髪飾りの追加で大きく変わります。基本料金だけを見て決めると、見積もりの段階で思ったより高くなることがあります。ここでは、費用が増えやすい所と、髪飾りを選ぶときの考え方をまとめます。
ヘアセットはプランに含まれる?別料金?
最初に確かめたいのは、ヘアメイクがプランの料金に入っているかどうかです。これはスタジオごとに違い、同じ「和装プラン」という名前でも中身がそろっていません。
ヘアメイク込みのプランが多い一方で、ヘアセットを別料金にしているスタジオもあります。たとえば、ある和装専門スタジオの公式サイトでは、ヘアセットが8,800円のオプションとして書かれていました。プランの値段が安く見えても、ヘアセットを足すと逆転することがあります。
比べるときは、プランの料金表に「ヘアメイク」「ヘアセット」の文字があるかを見てください。書かれていないときは、問い合わせのときに「髪のセットは料金に入っていますか」と一言たずねると安心です。
プラン全体の相場や、ほかに追加料金がかかりやすい項目は、和装前撮りの相場と追加料金の注意点で詳しく紹介しています。
かつら(日本髪)や髪型チェンジは追加料金になる?
かつらを使う日本髪や、撮影の途中での髪型チェンジは、追加料金になることが多い項目です。金額はスタジオやプランによって幅があるので、ここでは数字を決めつけず、確かめ方を中心にお伝えします。
かつらは、衣装と同じように借りる形になるのが一般的です。地毛で作る洋髪や新日本髪とは別の扱いになり、レンタル代や着付けの手間がかかります。
髪型チェンジも同じです。白無垢と色打掛で髪型を変えたい場合、プランに1回分が含まれていることもあれば、別料金になることもあります。生花の髪飾りも、季節や花の種類で値段が変わるため、別料金にされやすい項目です。
- ヘアセットはプランの料金に含まれているか
- かつら(日本髪)を選んだときの追加料金
- 衣装を替えるときに髪型も変えられるか、その料金
- 生花の髪飾りを使うときの料金
- 髪飾りの持ち込みができるか、持ち込み料はあるか
この5つを最初の見積もりで聞いておくと、あとから「これも別料金だった」と驚くことが減ります。
髪飾りの種類と値段の目安は?
髪飾りの値段は、素材によって数千円から数万円まで幅があります。下の表は、ある和装スタジオのコラムで紹介されていた、購入した場合の目安の一例です。お店や大きさで変わるので、予算を考えるときのおおまかな物差しとして見てください。
| 髪飾りの種類 | 値段の目安(購入した場合の一例) | 特徴 |
|---|---|---|
| つまみ細工(布を折って花の形にしたもの) | 5,000〜30,000円 | 和の雰囲気が強く、色の種類が多い |
| 金箔 | 1,000〜5,000円 | 髪に散らすだけで華やかになる |
| べっ甲かんざし | 10,000〜50,000円 | 落ち着いた上品さがあり、格式を出しやすい |
| 生花 | 3,000〜10,000円 | みずみずしさが出るが、持ちが短い |
| 造花 | 2,000〜15,000円 | 色や形を事前に確かめやすい |
| 水引(祝儀袋の飾りひも) | 3,000〜15,000円 | おめでたい印象で、モダンにもなる |
| ドライフラワー | 2,000〜8,000円 | くすんだ色合いで、やわらかい雰囲気 |
スタジオで借りられる髪飾りもあるので、買う前にプランに含まれる髪飾りを見せてもらうのがおすすめです。借りるもので十分なら、費用はかかりません。
生花・造花・ドライフラワーはどう違う?
花の髪飾りは、撮影の長さと、事前に確かめたいかどうかで選ぶと決めやすくなります。見た目の好みだけでなく、扱いやすさにも違いがあります。
生花は、みずみずしさと香りが魅力です。ただ、持ちは2〜3時間ほどと言われ、長い撮影では途中でしおれることがあります。屋外での撮影が長い日や、衣装を何着も替える日は、時間との相性を考えておきましょう。
造花やドライフラワーは、しおれる心配がありません。前もって色や大きさを確かめられるので、衣装と並べて試せるのも良い点です。写真の仕上がりでは、生花と造花で大きな差が出ないことも多いです。
当日まで形が分からないのが不安なら、造花が向いています。その日だけの特別感を大事にしたいなら、生花を選ぶとよいでしょう。
持ち込みや手作りで費用を抑えるには?
髪飾りの費用を抑えたいなら、自分で用意したものを持ち込む方法があります。ただし、持ち込みができるか、持ち込み料がかかるかはスタジオによって違うので、先に確かめてください。
造花や水引は手作りもしやすく、思い出の一品にもなります。身近な材料でそろえる方法は、100均でそろう和装前撮りの小物と作り方で紹介しています。
- 重すぎる髪飾りは、まとめ髪が崩れる原因になる
- ピンやコームが付いていないと、留めにくいことがある
- 数が多すぎると、写真で髪型が見えにくくなる
持ち込む髪飾りは、当日いきなり出すのではなく、打ち合わせで一度見てもらうと安心です。
和装前撮りの髪型で失敗しないための準備と注意点は?

和装前撮りの髪型で失敗しないコツは、参考写真をそろえ、髪の状態を整えてから当日を迎えることです。髪型そのものよりも、伝え方と準備の差で仕上がりが変わります。
ここでは、打ち合わせ前から撮影当日までに花嫁さんができることを、順番に見ていきます。
参考写真は何枚、どんなものを用意する?
参考写真は、2〜3パターンを用意し、正面と後ろ姿の両方をそろえておくのがおすすめです。1枚だけだと、その写真に寄せすぎてしまい、衣装や顔型に合わない形になることがあります。
「ふんわり感」や「後れ毛(顔まわりに少し残す毛)の量」は、言葉では伝わりにくいものです。写真があれば、ヘアメイクさんとイメージのずれが起きにくくなります。
当日は、用意した写真をもとに、衣装や顔型に合わせて微調整してもらうのが一般的です。写真は「この形にしてほしい」という指示ではなく、好みを伝える材料と考えると相談しやすくなります。
写真はスマートフォンのアルバムに一つのフォルダとしてまとめておくと、打ち合わせでもすぐに見せられます。苦手な形の写真も1枚あると、避けたい方向が伝わりやすくなります。
- 自分と近い髪の長さ・毛量の人の写真を選ぶ
- 着る予定の衣装に近い色や柄の写真を入れる
- 正面・横・後ろの見え方が分かる写真をそろえる
- 「この部分が好き」とメモを添えておく
ヘアメイクの打ち合わせやリハーサルでは何を確かめる?
打ち合わせでは、髪型の形だけでなく、髪飾りの位置や途中での髪型チェンジの有無まで確かめておくと安心です。当日になって「思っていた流れと違う」となるのを防げます。
ヘアメイクのリハーサル(本番前に一度髪型を作って試すこと)ができるスタジオもあります。ただし、リハーサルの有無や料金はプランによって違います。予約の前に、プランの中身を確かめておきましょう。
リハーサルが無い場合は、打ち合わせで参考写真を見せながら、気になる点を一つずつ伝えるのが近道です。前髪の分け目や、耳を出すか隠すかといった細かな点も、この場で決めておくと当日の迷いが減ります。
前日までに髪はどう準備しておけばいい?
前日までの準備は、髪にツヤを出し、まとめやすい状態に整えておくことが中心です。カット・カラー・トリートメントは、撮影の日から逆算して計画すると慌てずにすみます。
黒髪は、パサつきがあるとくすんで見えやすくなります。和装では黒髪の面がよく写るため、事前のケアでツヤを出しておくと写真の印象が明るくなります。
カットやカラーは、撮影の直前より少し前に済ませておくと、色やまとまりが落ち着きます。時期に迷うときは、いつも通っている美容師さんに撮影日を伝えて相談してみてください。
ショートやボブで少し伸ばしたい人は、伸ばしかけの長さでもできる形を早めに相談しておくと安心です。急に新しいカラーやパーマに挑戦するより、髪の調子を整えることを優先すると失敗が少なくなります。
- 撮影日が決まったら、美容師さんに日にちと衣装を伝える
- カットやカラーは、仕上がりが落ち着く時期を美容師さんと決める
- 撮影までの間は、トリートメントでツヤを保つ
- 前日は髪をしっかり乾かして早めに休む
撮影当日は髪についてどんなことに気をつける?
当日は、髪をしっかり乾かした状態でスタジオに向かうことが大切です。濡れた髪でセットすると崩れやすく、髪が傷む原因にもなります。
また、まとめ髪を強く引っ張りすぎると、頭皮の負担になります。痛みやきつさを感じたら、遠慮せずにヘアメイクさんへ伝えましょう。長い撮影では、我慢が表情にも出やすくなります。
屋外の撮影や衣装替えがあると、途中で髪が乱れることもあります。撮影中に崩れを直してもらえるかどうかも、事前に確かめておくと心強いです。休憩のときに鏡で全体を見て、気になる所があればその場で伝えましょう。
- 髪は根元まで乾かしてから出かける
- スタイリング剤は付けずに行くか、スタジオの指示に合わせる
- きつさや痛みは早めに伝える
- 前開きの服で行くと、着替えで髪型が崩れにくい
後ろ姿や横顔のカットはどう意識すればいい?
和装の前撮りは、後ろ姿や横顔を残すことが多いため、後ろから見たときの髪型も考えておくと満足度が上がります。まとめ髪や編み込み、髪飾りの位置は、正面よりも後ろ姿で目立つことがあります。
たとえば、色打掛の背中の柄を見せるカットでは、うなじと髪飾りが一緒に写ります。髪飾りを片側だけに付けるのか、後ろにも付けるのかで、写真の雰囲気は大きく変わります。
撮りたいポーズが決まっていれば、それに合わせて髪型を相談するのも一つの方法です。後ろ姿や横顔の構図は、和装前撮りのポーズ集|定番・小物・個性派と失敗しないコツで詳しく紹介しています。
鏡では後ろ姿を見にくいので、セットが終わったらスマートフォンで後ろを撮ってもらうと確かめやすくなります。
よくある質問
Q. ショートヘアでも和装前撮りの髪型はできますか?
A. ショートヘアでも、和装に合う髪型は十分に作れます。襟足をすっきり見せ、コテで毛先に動きを出すと上品にまとまります。届かない部分はピンで留め、大きめの髪飾りで隠す方法もあります。まとめ髪風にしたい場合は、つけ毛(ヘアピース)を足せるかをスタジオに聞いてみてください。
Q. かつら(日本髪)と洋髪は、どちらを選べばよいですか?
A. 伝統的な花嫁姿を残したいならかつら、自然さや今らしさを重視するなら洋髪が向いています。かつらは格式が高く、白無垢と合わせると正統派の雰囲気になります。一方で、追加料金がかかることが多い点は覚えておきましょう。地毛で日本髪の丸みを出す新日本髪という中間の選び方もあります。
Q. 髪型は事前に決めておいたほうがよいですか?
A. 大まかな方向性と参考写真は、打ち合わせまでに用意しておくと安心です。正面と後ろ姿がわかる写真を2〜3枚そろえると、言葉で伝えにくい質感も共有できます。細かい形は、当日の衣装や顔まわりを見ながらヘアメイクと調整すれば大丈夫です。
決める順番は、衣装、髪の長さ、顔型と前髪、撮影場所の流れがわかりやすいです。迷ったときは、この順に一つずつ絞ってみてください。
Q. 髪飾りは生花と造花、どちらがおすすめですか?
A. 撮影時間が長い場合は、造花やドライフラワーのほうが扱いやすいです。生花はみずみずしさが魅力ですが、時間がたつとしおれることがあります。造花は色や大きさを前もって確かめられます。写真の仕上がりでは大きな差が出ないことも多いので、予算と好みで選んでかまいません。
なお、髪飾りを持ち込めるかどうかや持ち込み料の有無は、スタジオによって違います。手作りや購入を考えている場合は、先に確かめておきましょう。
Q. 和装の前撮りでダウンスタイルにしてもよいですか?
A. 前撮りやフォトウェディングなら、ダウンやハーフアップも選べます。挙式ではアップが主流ですが、撮影は決まりが少なく、自由に楽しめる場です。屋外で風がある日は、毛先が顔にかからないよう軽く固めてもらうと安心です。着物の襟元が隠れすぎない長さに整えると、和装らしさも残せます。
まとめ
和装前撮りの髪型は、「衣装→髪の長さ→顔型・前髪→撮影場所」の順に決めると迷いにくくなります。最初に衣装を決めておけば、合う髪型の候補が自然としぼられます。
そのうえで、髪の長さや毛量で「できる形」を確かめ、顔型と前髪で印象を整えます。最後に、スタジオか屋外かに合わせて質感を選べば、全体のバランスがまとまります。
- 決める順番は、衣装→髪の長さ→顔型・前髪→撮影場所
- ヘアセットがプラン込みか、別料金かを見積もりで確かめる
- かつらや髪型チェンジ、生花の追加料金も事前に聞いておく
- 参考写真は2〜3枚、正面と後ろ姿をそろえて用意する
費用の面では、髪型や髪飾りの料金がどこまでプランに入っているかが大切です。スタジオによって含まれる内容が違うので、申し込む前に確かめておくと安心です。
打ち合わせには参考写真を持って行き、言葉で伝えにくい雰囲気は写真で共有しましょう。準備をしておくほど、当日は撮影そのものを楽しめます。
和装の前撮りは、髪型だけでなく衣装や撮影場所、プランの中身まで合わせて考えると満足しやすくなります。どのスタジオで撮るか迷ったときは、お気軽にご相談ください。