和装前撮りの小物|100均でそろう定番と作り方・選び方

和装の前撮りの小物は、和傘や扇子などの定番をスタジオで借りるのが基本です。そこに、ふたりらしさを出す小物を100均の材料で2〜3点足すと、費用を抑えながら写真に変化を出せます。
前撮りの日が決まると、衣装の次に気になるのが小物ではないでしょうか。「何を用意すればよいのか分からない」「100均の物で安っぽく見えないか心配」という声は、とても多いものです。
小物は、選び方と使う場面さえ決めておけば、たくさん買いそろえる必要はありません。準備が苦手な方でも、無理なく取り入れられます。
- 定番の小物と、白無垢・色打掛・紋付袴に合う選び方
- 100均でそろう小物と、5点そろえたときの予算の目安
- 扇子や赤い糸など、100均の材料で作る小物の作り方
- スタジオで借りるか、持ち込むときに確かめること
- 当日に小物を上手に使うコツと、用意する数
和装の前撮りのスタジオを比べてきた編集部の目線で、順番に分かりやすくお伝えします。読み終えるころには、自分たちに合う小物と準備の進め方が見えてくるはずです。
和装の前撮りに小物は必要?使うと写真はどう変わる?

和装の前撮りで小物は必需品ではありませんが、あるとポーズ・表情・写真の種類が増える心強い道具です。小物を持つと手の置き場が決まり、緊張もほぐれやすくなります。
この章では、小物を使うと写真がどう変わるのかを4つの面から見ていきます。小物を用意するか迷っている方は、判断の材料にしてください。
小物があるとポーズと手の置き場に迷いにくい?
撮影に慣れていない人ほど、小物を持つだけで手の形が自然に決まります。カメラの前に立つと「手をどこに置けばいいの?」と迷う方はとても多いです。
手を前で重ねるだけのポーズは、何枚も続くと同じような写真になりがちです。そこに扇子や和傘を持つと、手に役割ができます。指先まで意識しなくても、小物に添えるだけで形が整います。
また、同じ立ち位置・同じポーズでも、小物を替えると写真の印象は変わります。扇子を広げた写真と、和傘を差した写真では、受け取る雰囲気がまったく違います。
撮影の時間は限られています。ポーズに迷う時間が減ると、そのぶん撮れる枚数や場面が増えます。小物は、写真の種類を増やすための手軽な方法といえます。
ポーズの見本は、和装前撮りのポーズ集(定番・小物・個性派と失敗しないコツ)にまとめています。
小物で遊ぶうちに表情がやわらかくなる?
動きのある小物を使うと、撮られている意識が薄れて、自然な笑顔が出やすくなります。和装は帯や重ねた衣装で体が締まり、表情もかたくなりがちです。
たとえば紙風船を2人で投げ合う、折り鶴を上から降らせるといった使い方があります。小物に気持ちが向くので、「笑ってください」と言われるより自然に笑えます。
こうした写真は、きっちり決めた写真とは違う、楽しそうな空気が残ります。アルバムの中に動きのある写真が数枚あると、全体にめりはりが出ます。
- 紙風船を2人で投げ合い、受け取る瞬間を撮る
- 折り鶴を頭の上から降らせ、見上げた顔を撮る
- 風車に息を吹きかけ、回る様子と横顔を撮る
緊張しやすい自覚がある方は、撮影の前半に動きのある小物を入れてもらうと、その後の写真も表情がほぐれやすくなります。
2人で同じ小物を使うと、自然と顔を見合わせたり、声をかけ合ったりする場面が生まれます。カメラマンはその一瞬を狙って撮れるので、作りこんだポーズでは出ない表情が残ります。
うまく投げられなかった、鶴が思わぬ方向に飛んだ、という失敗も笑いのきっかけになります。完璧に動けなくても大丈夫なので、気負わずに楽しむくらいがちょうどよいです。
ふたりらしさや物語が写真に残る?
ふたりにちなんだ物を入れると、ほかの誰とも違う「ふたりだけの写真」になります。和装の前撮りは衣装や背景が似やすいため、小物が個性を出す役目を担います。
たとえば、共通の趣味の道具や、出会いのきっかけになった物を手に持つ方法があります。見返したときに「このときこんな話をしたね」と思い出がよみがえります。
習字を使うのも人気の方法です。半紙に新しい名字や、これからの抱負を書いて2人で持ちます。和装の雰囲気とよく合い、文字そのものが記念になります。
こうした写真は、結婚式で流す映像や、家族への報告にも使いやすいです。何を入れるか2人で話し合う時間も、準備の楽しみの1つになります。
思い出の物は、高価な物である必要はありません。2人で行った旅先の切符や、よく一緒に飲む飲み物でもよいのです。写真を見た人に「2人らしいね」と伝わることが、いちばんの価値になります。
小物なしでも撮れるのはどんな場合?
格式を重んじる正統派の写真を撮りたいなら、扇子だけ、または小物なしでも十分きれいに撮れます。白無垢や紋付袴の凛とした姿は、それだけで写真の主役になるからです。
小物は「使うか使わないか」の二択で考えなくても大丈夫です。たとえば前半は小物なしで落ち着いた写真を撮り、後半だけ小物を使う方法があります。
こうすると、親に見せる記念の写真と、ふたりらしい楽しい写真の両方が残せます。小物は、撮りたい写真に合わせて「一部のカットで足すもの」と考えると、選びやすくなります。
迷ったときは、親や祖父母に見せたい写真か、友人と楽しみたい写真かで考えてみてください。見せたい相手を思い浮かべると、小物の要る・要らないが決めやすくなります。
- 正統派の写真が中心なら、扇子だけでも十分に撮れる
- 楽しい雰囲気も残したいなら、一部のカットで小物を足す
- ふたりらしさを出したいなら、思い出の物を1つ入れる
和装の前撮りで定番の小物は?衣装に合う選び方は?

和装の前撮りで定番の小物は、和傘・扇子・和風ブーケ・縁起物の4つです。選ぶときは、衣装の色から小物の色を決めると写真がまとまります。ここでは、それぞれの小物の特徴と、白無垢・色打掛・紋付袴に合う色の考え方を順に紹介します。
和傘は番傘と蛇の目傘の2種類?
和傘は、大きく分けると番傘(ばんがさ)と蛇の目傘(じゃのめがさ)の2種類です。骨が太くしっかりした番傘は力強い印象に、骨が細い蛇の目傘は華やかな印象になります。蛇の目傘は、開いたときの骨の並びや飾りが美しいのが特徴です。
色は、赤・紫・白系がよく使われます。赤は白無垢の白に映え、紫は落ち着いた大人の雰囲気を出せます。白系の傘は、やわらかく上品な写真に向いています。
使い方は、ふたりで1本を持つ相合傘が定番です。それぞれが1本ずつ持って並ぶと、色の違いで写真ににぎやかさが出ます。逆光でふたりの形だけを写すシルエットの写真にも、和傘の丸い形がよく合います。
和傘は面が大きいため、写真の中で目立ちやすい小物です。顔の後ろに傘を広げると、背景がすっきりして顔に目が向きます。傘を肩にかけて振り返る姿など、1本で何通りもの写真が撮れるのも和傘のよさです。
扇子は末広と白扇、夫婦扇子も人気?
正式な装いでは、花嫁は末広(すえひろ)、花婿は白扇(はくせん)を持つのが基本です。末広は漆塗りの骨に金銀の地紙を張った扇子で、白扇は白い地紙の扇子です。どちらも、和装の写真に格式のある雰囲気を加えてくれます。
ふたりで並んで正座し、扇子を前に置く姿は定番のカットです。手元に扇子があると、正統派の写真でも手の置き場が自然に決まります。
最近は、「夫」「妻」と書いた夫婦扇子も人気です。広げて顔の横に添えるだけで、ふたりの関係が伝わる写真になります。閉じた扇子を口元に寄せると、少しはにかんだような表情も撮れます。
ただし、扇子は持つ向きや広げ方に決まりがあります。どのように持てばよいかは、撮影の前にスタジオで確かめておくと安心です。格式を大事にしたいカットは末広と白扇、遊びを入れたいカットは夫婦扇子、と使い分けるのもよい方法です。
和風ブーケとボールブーケはどう選ぶ?
和装に合わせやすいのは、丸い形でひもで下げるボールブーケです。手首に下げて持てるので、袖の長い和装でも手元がすっきり見えます。コロンとした丸い形が、着物の直線的なラインにやわらかさを足してくれます。
和風に見せたいときは、ピンポンマム(丸い形の小菊)やダリアなど、和の雰囲気がある花を選びます。水引(祝儀袋などに使う飾りのひも)や組ひもを添えると、さらに和の印象が強まります。
洋風のブーケを和装に合わせる「和洋ミックス」も選べます。ふだんの花嫁らしさを残したい人や、ドレス撮影と同じブーケを使いたい人に向いています。
どちらにするかは、写真全体を和に寄せたいか、少し遊びを入れたいかで決めるとよいでしょう。ブーケの花の色も、このあと紹介する衣装の色に合わせて選ぶと、ほかの小物とけんかしません。
習字・夫婦守り・折り鶴などの縁起物とは?
縁起物(えんぎもの:よいことを招くとされる物)は、和装らしさとふたりの思いを一緒に写せる小物です。意味のある小物を選ぶと、見返したときに思い出がよみがえる写真になります。よく使われる縁起物は、次のとおりです。
- 習字:「寿」や新しい名字を書いた半紙を持つ
- 夫婦守り:ふたりの手で包むように持つ
- 折り鶴:長寿や平和の意味がある
- 白狐のお面:神様の使いとされ、神秘的な写真になる
習字は、書いた文字がそのまま写真のメッセージになります。ふたりで並んで筆を持つ姿を撮れば、書いている途中の様子も残せます。
夫婦守りは手元のアップの写真に向いており、指輪と一緒に写すこともできます。折り鶴は、手のひらにのせたり上から降らせたりと、使い方の幅が広い小物です。白狐のお面は顔の横にずらしてかけると、表情を見せながら和の雰囲気を出せます。
白無垢・色打掛・紋付袴に合う小物の色は?
小物の色は、衣装の色を基準に選びます。ふたりの小物の色数を2〜3色にしぼると、写真全体にまとまりが出ます。衣装ごとの考え方は、次の表のとおりです。
| 衣装 | 合う小物の色 | 選び方のポイント |
|---|---|---|
| 白無垢 | 赤・金 | 白一色なので、差し色が映える |
| 色打掛 | 打掛の柄の1色 | 柄の中から1色を拾ってそろえる |
| 紋付袴 | 黒・金・白 | 落ち着いた色で花嫁を引き立てる |
白無垢は白一色の衣装なので、赤い和傘や金の扇子を合わせると写真が引き締まります。色打掛は柄が華やかなぶん、小物の色を増やすとごちゃごちゃして見えます。打掛の柄から1色を選び、その色で小物をそろえるのがコツです。
花婿の紋付袴には、黒・金・白など落ち着いた色が合います。ふたりで別々の色を使うより、同じ色をどこかに入れると統一感が出ます。
衣装そのものをまだ決めていない人もいるでしょう。白無垢と色打掛のどちらで前撮りをするかの選び方と費用もあわせて読むと、小物の色まで決めやすくなります。
100均でそろう和装の前撮り小物は?予算はいくら?

和装の前撮りの小物は、100円ショップの材料でも十分にそろいます。小物を5点そろえても、材料は千円前後に収まることが多いです。
ただし、何でも100均で済ませればよいわけではありません。和傘のような大きい物はスタジオで借りましょう。そのうえで、ふたりらしさを出す小さな物を100均で足すと、費用と見た目のつり合いが取れます。ここでは、何を買えばよいか、いくらかかるか、安っぽく見せないにはどうするかを順にお伝えします。
100均で買える和の小物と材料は?
100円ショップには、和装の前撮りに使える物が思った以上に並んでいます。和柄の紙や扇子、紙風船など、和の雰囲気を出せる物の多くが1品ずつ手に入ります。
季節の行事の売り場や、手芸・文具の売り場を見ると見つけやすいです。お正月やひな祭りの前は、和柄の物がとくに多く並ぶ傾向があります。撮影の時期が決まったら、早めに一度お店をのぞいておくと安心です。
- 和柄の折り紙・千代紙(ちよがみ。和柄を刷った紙)
- 無地の扇子・紙風船・風車
- 赤い紐とワイヤー
- 習字セット(筆・墨・半紙)
- 造花・画用紙・厚紙・発泡スチロール玉
- 手ぬぐい・マスキングテープ
このうち、筆や墨、造花、発泡スチロール玉は、次の章でお伝えする手作りの材料になります。お店によって置いている物が違うので、1店で見つからないときは別の店舗も見てみてください。
品切れのこともあるため、作りたい物の材料は、撮影の日から余裕をもって集めておくと慌てずに済みます。
そのまま使える物と手を加える物はどう違う?
100均の小物は、買ってすぐ使える物と、少し手を加えて使う物に分かれます。手作りの時間が取れない人は、そのまま使える物から選ぶと準備の手間がほとんどかかりません。
そのまま使える物は、紙風船・風車・シャボン玉・手ぬぐいです。紙風船は、ふたりで投げ合ったり、手のひらにのせたりするだけで動きのある写真になります。風車は、屋外で風を受けて回る様子が和装の雰囲気によく合います。
一方で、手を加えると見違える物もあります。無地の扇子は、千代紙や文字を貼ると扇子プロップス(写真用の飾り小物)になります。折り紙は折り鶴やガーランド(紐につるす飾り)に、赤い紐はワイヤーを通すと「運命の赤い糸」になります。
| 分け方 | 主な物 | 準備の手間 |
|---|---|---|
| そのまま使える | 紙風船・風車・シャボン玉・手ぬぐい | 買うだけ |
| 手を加える | 無地の扇子→扇子プロップス | 飾り付けが要る |
| 手を加える | 折り紙→折り鶴・ガーランド | 折る・切る・貼る |
| 手を加える | 赤い紐→赤い糸 | ワイヤーで形を作る |
そのまま使える物を2点、手を加える物を1点というように混ぜると、手間を抑えながら写真に変化を出せます。作り方は次の章でくわしくお伝えします。
小物を5点そろえたときの予算の目安は?
100均の商品は1品110円(税込)のものが中心です。小物を5点作っても、材料は千円前後に収まることが多いです。
たとえば扇子プロップスなら、扇子と千代紙で2〜3品ほどになります。赤い糸なら、赤い紐とワイヤーの2品です。1つの小物に2〜3品の材料を使う計算にすると、5点で10品前後になり、千円ほどが目安になります。
これに予備や失敗した分を入れて、数百円ほど上乗せしておくと安心です。初めて作る物は、思ったとおりの形にならないこともあります。予算に少しゆとりを持たせておくと、作り直しのときに慌てずに済みます。
- 紙風船・風車(そのまま使う)
- 扇子プロップス(扇子+千代紙)
- 運命の赤い糸(赤い紐+ワイヤー)
- 習字の「寿」(習字セット)
- 予備の材料として数百円分
気をつけたいのは、和傘のような大きい小物です。和傘を自分で買うと、数千円かかる物もあります。和傘はスタジオで借りられることが多いので、大きい物は借りて、小さい物を100均で足すと費用を抑えやすくなります。
また、思い出に残したい物だけはお金をかけて買い、ほかを100均にする組み合わせもおすすめです。すべてを同じ予算でそろえるより、満足度の高い写真になりやすいです。
撮影のあとも飾っておきたい物や、結婚式でもう一度使いたい物は、少し良い品を選ぶ価値があります。反対に、撮影の数カットだけで使う物は100均で十分です。「何に長く使うか」で、お金をかける物とかけない物を分けて考えてみてください。
安っぽく見せないためには、どう選べばよい?
100均の小物でも、選び方と使い方しだいで安っぽさは目立たなくなります。いちばん効くのは、小物の色数をしぼることです。
色がばらばらな小物を並べると、写真全体がにぎやかになりすぎて、衣装の上品さが薄れてしまいます。ふたりの小物の色は2〜3色にしぼると、まとまりのある写真になります。白無垢なら赤と金、色打掛なら打掛の柄から1色を拾うと合わせやすいです。
素材にも気を配りましょう。光沢の強いビニールの素材は、写真で光を反射して作り物らしく見えることがあります。紙や布の素材を選ぶと、着物の質感となじみやすくなります。
- 小物の色は2〜3色にしぼる
- 光沢の強いビニールより紙・布を選ぶ
- 写真の主役にせず、脇役で使う
- 手元・足元の写真に使う
- カメラに近づけすぎない
使い方も大切です。主役はあくまでふたりと衣装なので、小物は脇役として添えるくらいがちょうどよいです。手元や足元の写真に小物を入れると、さりげなく季節感やふたりらしさが加わります。
また、小物をカメラに近づけすぎると、細かい作りの粗さが目立ちやすくなります。少し離れた位置で持つか、ふたりの間に置くようにすると、写真の中で自然になじみます。
買う前に、家で衣装の色に近い布や紙と並べてみるのも一つの方法です。スマホで写真を撮ってみると、実際の写り方の見当がつきます。気になる点があれば、撮影の前にカメラマンに相談しておくと安心です。
100均の材料で作る前撮り小物の作り方は?

100均の材料で作りやすい前撮りの小物は、扇子プロップス・赤い糸・ガーランド・ボールブーケの4つです。どれも特別な道具は要らず、早い物なら20分ほどで仕上がります。ここでは作り方の流れと、撮影日から逆算した作る日程をまとめます。
手作りというと時間がかかりそうに感じますが、1つずつ分ければ週末の数時間で進められます。ふたりで分担して作れば、準備の時間そのものが思い出になります。
扇子プロップスは1〜2時間で作れる?
扇子プロップスは、無地の扇子に紙や飾りを貼って作る撮影用の小物です。作業の時間は1〜2時間ほどで、初めてでも取り組みやすい小物です。広げて顔の横に添えたり、ふたりで並べて文字を見せたりと、使い方の幅が広いのも魅力です。
紙は折り目をまたがないように貼ると、扇子をきれいに開け閉めできます。文字は少し離れても読めるよう、大きく太めに書くのがコツです。
色は衣装に合わせて2〜3色にしぼると、写真の中でうるさく見えません。
扇子は2本作り、ひとつずつ持てるようにするとポーズの幅が広がります。片面に「夫」「妻」、もう片面に日付を貼れば、1本で2通りの写真が撮れます。
運命の赤い糸は20分ほどで作れる?
運命の赤い糸は、赤い紐の中にワイヤーを通し、好きな形に曲げて作る小物です。作る時間は20分ほどで、今回の4つの中ではいちばん手軽です。ふたりの小指を結ぶように持つと、紙の上の文字が空中に浮かんだような写真になります。
形は「寿」の字やハート、「LOVE」の文字などが作りやすい定番です。両端に紙コップを付けて糸電話にすると、思わず笑ってしまうような楽しい1枚になります。
ワイヤーの端は肌や衣装に当たらないよう、紐の奥までしっかりしまいましょう。
ワイヤーは細すぎると形が崩れ、太すぎると曲げにくくなります。手で曲げられて、持ち上げても形が保てる太さを選ぶと扱いやすいです。
和風ガーランドはどう作る?
和風ガーランドは、和柄の紙に1文字ずつ書き、紐に並べて貼る飾りです。材料を切って貼るだけなので、手作りが苦手な人でも形にしやすい小物です。ふたりで両端を持てば、メッセージを伝える写真がすぐに撮れます。
書く言葉は、ふたりで話し合って決めるのがおすすめです。年賀状や結婚報告のはがきに使うことを考えて、言葉を選ぶのもよいでしょう。
文字が多いほど横に長くなるので、6〜8文字ほどに収めると扱いやすくなります。
紙は片面だけでなく裏にも貼り合わせておくと、風で裏返っても柄が見えます。持ち運ぶときは、紐を巻かずに文字ごとに重ねて封筒に入れると折れにくくなります。
ボールブーケはどう作る?
ボールブーケは、丸い玉に造花を挿して作る、ひもで下げるタイプのブーケです。作る時間は1時間ほどで、和装に合う丸い形を自分の好きな花で作れます。白無垢なら赤い花、色打掛なら打掛の柄の色に合わせると、衣装になじみます。
造花は、すき間ができないよう少し多めに買っておくと安心です。グルーガンは先が熱くなるので、作業中のやけどに気をつけてください。
持ち手の紐に水引や組ひもを使うと、ぐっと和の雰囲気が増します。
花の種類は、ピンポンマムやダリアのような丸みのある和の花が向いています。1種類で作ると上品に、2種類を混ぜると華やかな印象になります。
撮影日から逆算すると、いつから作り始める?
手作りの小物は、撮影日の3週間前から準備を始めると余裕を持って間に合います。作る物を決める・作る・持ち込みを確かめる、の3段階に分けて進めるのがコツです。撮影の直前に慌てて作ると、のりが乾かなかったり、仕上がりに納得できなかったりします。
- 3週間前:作る小物を決め、材料を買いそろえる
- 2週間前:小物を作る(失敗したら作り直す時間も取る)
- 1週間前:スタジオに持ち込みを確かめ、運ぶための梱包をする
- 1回目の週末:買い物と、赤い糸・ガーランドづくり
- 2回目の週末:扇子プロップスとボールブーケづくり
- 平日の夜:折り鶴を少しずつ折りためる
折り鶴を上から降らせる写真を撮りたいなら、数十〜100個ほど必要です。1日で折るのは大変なので、早めに始めて少しずつ折りためておきましょう。
完成した小物は、撮影の前にスマホで試しに撮ってみると安心です。写真で見ると色の濃さや文字の大きさの違いに気づきやすく、直す時間も残せます。
前撮りの小物はスタジオで借りる?持ち込むときの確認は?

前撮りの小物は、まずスタジオで借りられる物を確かめ、足りない物だけを持ち込むのがおすすめです。買う・作る前に、持ち込みの可否と料金を確かめておくと、むだな出費と手間を防げます。
せっかく用意した小物が当日使えないと、がっかりしてしまいますよね。ここでは、スタジオで借りられることが多い小物と、持ち込むときに確かめたい点を順に見ていきます。
スタジオで無料で借りられることが多い小物は?
和傘や扇子などの定番の小物は、スタジオが無料で用意していることがあります。どこまで無料で借りられるかはスタジオごとに違うため、公式サイトのプランの中身や相談の場で確かめましょう。
当編集部が各スタジオの公式サイトでプランの中身を見比べると、小物の用意の範囲には差があります。よく見かけるのは、次のような小物です。
- 和傘(番傘・蛇の目傘)
- 扇子・夫婦扇子
- 和装ブーケ
- ガーランドや習字の小物
- 畳や赤い敷物などの背景の道具
このほか、綿帽子(わたぼうし:白無垢で頭にかぶる白い布)や角隠し(つのかくし)も、借りられる場合があります。ただし、ヘアセットの申し込みが借りる条件になっていることもあります。
和傘のように大きく、自分で買うと値が張る物は、借りられるなら借りるほうが手軽です。スタジオにある小物を先に知っておけば、自分で用意するのは「ふたりらしさを出す物」だけにしぼれます。
借りる小物は、色や柄を写真で見せてもらえるか聞いてみましょう。衣装に合う色かどうかを前もって確かめられます。同じ和傘でも赤と白では写真の印象が大きく変わるため、選べるなら衣装合わせの日に一緒に決めると迷いません。
持ち込みはできる?持ち込み料はかかる?
小物を持ち込めるかどうかと、持ち込みにお金がかかるかどうかは、スタジオによって違います。スタジオによっては、持ち込み料や、スタジオの小物の使用料がかかることがあります。
手作りの小物は材料費が安くても、持ち込み料がかかると、借りたほうが安くすむこともあります。買い物や工作を始める前に、次の点を聞いておくと安心です。
- 小物の持ち込みはできるか
- 持ち込み料はかかるか、いくらか
- スタジオの小物は無料か、使用料がかかるか
- 持ち込める数に決まりはあるか
問い合わせるときは、持ち込みたい小物の名前と大きさを具体的に伝えると、答えをもらいやすくなります。返事はメールなど文字で残る形でもらうと、当日の行き違いを防げます。
また、持ち込んだ小物の受け渡しの方法も聞いておくと安心です。前日までに預けられるのか、当日に持って行くのかで、運び方が変わります。撮影が終わったあとに持ち帰る物も、あらかじめ数えておきましょう。
大きさ・壊れやすさ・汚れの決まりはある?
持ち込みができるスタジオでも、小物の種類によっては断られることがあります。判断の基準になりやすいのは、衣装やスタジオを汚したり傷めたりしないかどうかです。
白無垢や色打掛は、汚れが付くと落としにくい衣装です。そのため、粉や液体が出る物には、決まりを設けているスタジオがあります。
- 大きすぎて、撮影の場所に入らない物
- 壊れやすく、撮影中に崩れやすい物
- 紙吹雪(コンフェッティ)など、細かいくずが散る物
- シャボン玉など、液体が飛ぶ物
使いたい小物が当てはまりそうなら、使ってよい場所や片付けの方法も一緒に聞いておきましょう。屋内はだめでも屋外ならよい、という答えになる場合もあります。
手作りの小物は、のりやテープがはがれかけていないかも見ておきましょう。衣装に触れる物は、角が尖っていないか、色が移らないかも大切です。インクや絵の具は、よく乾かしてから持ち込むと衣装を汚す心配が減ります。
屋外の撮影では天気と暑さも確かめる?
屋外で撮影するときは、小物が天気の影響を受けやすい点にも気を配りたいところです。軽い小物は風で飛びやすく、紙の小物は雨にぬれると形が崩れてしまいます。
撮影の前日には、気象庁の天気予報で雨と風の様子を見ておくと安心です。風が強そうなら、紙風船やガーランドは室内のカットに回すなど、使う場面を考え直せます。
夏の撮影では、暑さへの備えも欠かせません。環境省の熱中症予防情報サイトでは、熱中症の危険度を表す暑さ指数(WBGT)を確かめられます。和装は重ね着なので、小物の撮影は短めにまとめる工夫も役立ちます。
小物の貸し出しや持ち込みの条件は、スタジオを選ぶときの比べどころにもなります。当サイトでは、各スタジオの公式サイトでプランの中身を確かめて比べています。無料の撮影相談では、条件に合うスタジオを一緒に探せます。
和装の前撮りで小物を上手に使うコツは?いくつ用意する?

和装の前撮りで用意する小物は、3〜5点にしぼり、撮りたい場面を先に決めておくのがコツです。数を増やすより、1点ずつを丁寧に使うほうが、仕上がりの満足度は高くなりやすいです。
ここでは、小物の数の決め方から、カメラマンへの伝え方、当日の持ち物までを順に紹介します。準備の段階で決めておくことが多いので、撮影の1〜2週間前に読み返してみてください。
小物は3〜5点にしぼるのがよい理由は?
小物の数は、3〜5点ほどにしぼると撮影時間の中で使い切りやすくなります。小物が多すぎると、持ち替えや置き直しのたびに時間を取られます。その分だけ、肝心の撮影の時間が短くなってしまいます。
前撮りの撮影時間は、プランごとに決まっています。衣装を着替える時間や移動の時間も、その中に入ることがあります。せっかく作った小物を使わずに終わる、ということも起こりえます。
また、小物を次々に替えると、写真ごとの印象がばらばらになりやすい点にも気をつけたいところです。色の合う小物を少数にしぼると、アルバムに並べたときにまとまりが出ます。迷ったときは、2人にとって思い入れのある物を残すと選びやすくなります。
数を決めるときは、1点ごとに撮りたい写真を1〜2枚決めておくと考えやすくなります。たとえば「和傘は相合傘の全身」「扇子プロップスは2人の上半身」のように決めます。そうすると、使う場面がはっきりしない小物は自然と外れていきます。
- 1点ごとに撮りたい写真を1〜2枚決める
- 使う場面が浮かばない小物は外す
- 似た役割の小物はどちらか1つにする
- 手作りの小物を優先して入れる
撮りたい場面とポーズを先に決めるには?
撮りたい場面は、小物ごとに「どの衣装で・どの場面で・どんなポーズで」を書いた一覧にまとめると決めやすくなります。この一覧は、撮影の指示書(カメラマンに渡す撮りたい写真のメモ)として使えます。
白無垢と色打掛の両方を着るなら、小物をどちらの衣装で使うかも書いておきます。衣装ごとに合う色の小物は違うためです。和装と洋装の両方を撮る場合は、和装と洋装の前撮りを両方撮るときの費用と決め方も参考にしてください。
ポーズは、前もって2人で一度練習しておくと安心です。撮影の場でポーズを相談し始めると、それだけで時間が過ぎていきます。小物を持つ手の位置や、目線の向きまで試しておくと当日は迷いにくくなります。ポーズの例は和装前撮りのポーズ集(定番・小物・個性派)にまとめています。
- 和傘:色打掛で、屋外の相合傘を全身で
- 扇子プロップス:白無垢で、2人並んで上半身
- 赤い糸:紋付袴と色打掛で、小指を結んだ手元
- 紙風船:色打掛で、投げて見上げる動きのある写真
カメラマンにイメージを伝えるにはどうする?
イメージを伝えるには、見本の写真をスマホに保存して、撮影の前にカメラマンへ見せる方法が分かりやすいです。言葉だけでは、構図や小物の持ち方がうまく伝わらないことがあります。写真を1枚見せるだけで、話がずっと早くなります。
見本の写真は、指示書の順番に合わせてアルバムにまとめておくと便利です。撮影中に「次はこれです」と見せられるので、探す時間がかかりません。スタジオによっては、撮影の前に打ち合わせの時間があることもあります。
ただし、見本とまったく同じ写真になるとは限りません。撮影の場所の広さや光の入り方、衣装の形によって変わるためです。「この雰囲気で」と伝え、細かい所はカメラマンの提案に任せると、自然な写真に仕上がりやすくなります。
見本の写真は、1つの小物につき1〜2枚ほどにしておくのがおすすめです。枚数が多いと、どれを優先したいのかが伝わりにくくなります。「これだけは撮りたい」という1枚に印を付けておくと、時間が足りないときにも優先して撮ってもらいやすくなります。
当日の持ち物と小物の運び方は?
当日は、代わりがきかない手作りの小物から先にかばんへ入れるのが安心です。スタジオで借りられる物は当日でも代わりが見つかりますが、手作りの物は替えがききません。前日の夜に一覧を見ながら、1点ずつ確かめて詰めておきましょう。
結婚指輪や婚姻届も、写真に使える小物になります。手元の写真や、2人で婚姻届を持つ写真を撮りたい人は忘れずに持っていきましょう。紙の小物や折り鶴など壊れやすい物は、箱に入れて運ぶと形がくずれにくくなります。
- 手作りの小物(指示書の順に確かめる)
- 結婚指輪・婚姻届
- 壊れやすい物を入れる箱
- 予備の両面テープ・はさみ
- 見本の写真を保存したスマホ
最後に、小物に頼りすぎないことも大切です。小物を使わない、落ち着いた写真も何枚か残しておきましょう。年月がたって見返したとき、衣装と2人の姿だけの写真がいちばん心に残ることもあります。
よくある質問
Q. 和装の前撮りの小物は、全部100均でそろいますか?
A. 紙の小物や飾りの材料は100均でそろいますが、和傘のような大きい物はスタジオで借りるのが現実的です。和傘は自分で買うと数千円かかる物もあり、持ち運びにも手間がかかります。
折り紙・千代紙・紙風船・赤い紐などは1品110円(税込)で手に入ります。大きい物は借りて、ふたりらしさを出す物だけ100均で用意すると、費用と手間のつり合いが取りやすくなります。
100均の物を使うときは、色数をしぼり、紙や布の素材を選ぶと落ち着いた仕上がりになります。
Q. 小物は何個くらい用意すればよいですか?
A. 目安は3〜5点です。それより多いと持ち替えに時間を取られ、限られた撮影時間の中で撮りきれないことがあります。
数を決めるときは、小物1点ごとに「この写真を撮りたい」という場面を1〜2枚思い浮かべてみてください。撮りたい写真が浮かばない小物は、思い切って外すと当日の流れがすっきりします。
あわせて、小物を使わない落ち着いたカットも何枚か残しておくと、写真の種類に幅が出ます。
Q. 白無垢に合う小物の色は何色ですか?
A. 白無垢には、赤や金の小物がよく映えます。衣装が白一色なので、差し色が入ると写真の中で小物が目立ち、華やかさが加わります。
赤い和傘や金の地紙の扇子は、白無垢との組み合わせの定番です。ふたりの小物の色は2〜3色にしぼると、写真全体にまとまりが出ます。
花婿が紋付袴なら、黒・金・白の落ち着いた色を選ぶと、花嫁の赤い小物とも並べやすくなります。
Q. 手作りが苦手でも、小物で楽しい写真は撮れますか?
A. 手作りをしなくても、小物を使った写真は十分に楽しめます。紙風船や風車、シャボン玉は、買ってきたまま撮影に使えます。
和傘や扇子などの定番は、スタジオで用意していることがあります。何を借りられるかはスタジオによって違うため、申し込みの前に公式サイトや相談で確かめておくと安心です。
どうしても1点だけ手作りしたい場合は、20分ほどで作れる赤い糸のような簡単な物から始めると気負わずに取り組めます。
まとめ
和装の前撮りの小物は、定番をスタジオで借り、100均の材料で2〜3点足すのがよい選び方です。ふたりらしさを出しつつ、費用と手間を抑えられます。和傘や扇子のような大きい物・格式のある物まで自分で買う必要はありません。
手作りの小物は、写真に「ふたりだけの物語」を残してくれます。一方で、数を増やしすぎると持ち替えに時間を取られ、肝心のポーズや表情に集中しにくくなります。小物はあくまで脇役と考え、衣装とふたりの姿を引き立てる使い方を意識しましょう。
- 和傘・扇子などの定番は、スタジオで借りられるか先に確かめる
- 100均の材料で、ふたりらしい小物を2〜3点足す
- 小物の色は2〜3色にしぼり、衣装の色から選ぶ
- 手作りの小物は撮影の2週間前に作り、持ち込みの可否は事前に確かめる
- 当日に使う小物は3〜5点にしぼり、場面とポーズを先に決める
準備は、まず「どの衣装で・どんな写真を撮りたいか」を2人で話すところから始めると進めやすくなります。そのうえで、スタジオに何がそろっているかを確かめれば、買う物・作る物が自然と決まります。
スタジオによって、無料で使える小物や持ち込みの決まりは違います。小物の条件も含めて自分たちに合うスタジオを選びたいときは、無料の撮影相談をご利用ください。